「探偵に一日だけ頼むと、いくらかかる?」
この質問に、誰にでも当てはまる金額はありません。理由は、探偵社ごとに「一日」の時間が違い、調査員の人数、移動方法、実費、報告書の扱いも違うからです。
料金表の数字だけを比べると、安いと思った見積もりが実は短時間・一人分・実費別だった、ということが起こり得ます。
ここでは、金額の大小ではなく、見積もりの中身を読むための順番をまとめます。
まず確認したい:「一日」は何時間を指すのか
一日料金と書かれていても、8時間、10時間、12時間など、想定時間は事務所ごとに異なります。夜から翌朝までなのか、昼から終電までなのかでも、必要な体制は変わります。
問い合わせる時は、次のように聞くと比較しやすくなります。
「この一日料金は、何時から何時までを想定していますか?」
「延長になった場合、何分単位で、どのように追加されますか?」
「一日」という言葉だけで納得せず、開始・終了・延長の三点をセットで確認してください。
料金を動かす六つの要素
1. 調査時間
対象者がいつ動くか分かっているなら、時間を絞れる可能性があります。
毎週金曜の夜だけ帰宅が遅い、特定の出張日に連絡が取れないなど、怪しい時間帯があると、相談時に調査の前提を共有しやすくなります。
反対に、いつ会うか分からない、急な外出が多い、行動範囲が広い場合は、時間が長くなりやすいです。
2. 調査員の人数
料金を聞く時に見落としやすいのが人数です。駅に出口が多い、車で移動する、繁華街で見失いやすい、複数の場所へ移る可能性があるなど、複数人で動く理由があるケースもあります。
人数が少なければ良い、増えれば悪い、という話ではありません。大切なのは、なぜその人数が必要なのか説明を聞くことです。
3. 交通費・車両費・入場料などの実費
基本料金の外に、交通費、車両費、高速代、駐車場、宿泊費、入場料などがかかる場合があります。どこまでが基本料金に入り、どこからが実費なのかを分けて聞きます。
「交通費や車両費、立替が必要な費用は、見積もりに含まれていますか?」
この質問に、具体的に答えてもらえるかが重要です。
4. 深夜・早朝・延長の扱い
浮気調査では、食事の後、終電後、宿泊の有無など、予定どおりに終わらない場面があり得ます。延長が何分単位か、事前連絡があるか、深夜早朝に追加の扱いがあるかを確認してください。
5. 報告書や画像データ
調査後に何を受け取るのかも、料金の一部です。日時・場所・行動の流れが分かる報告書なのか、写真や動画はどう受け取るのか、提出に追加費用があるのかを確認します。
「調査すること」だけでなく、「結果をどう受け取るか」まで含めて、目的に合う見積もりかを判断しましょう。
6. 日程変更・キャンセル
怪しい日が急に変わる、対象者の予定が読めないということはあります。日程を変えられる期限、キャンセル料、予約金の扱いを先に聞いておくと、後から慌てずに済みます。
相談前に作ると役立つ一枚メモ
探偵に頼むか決めていなくても、次の情報を簡単にまとめておくと、見積もりの前提をそろえやすくなります。
確認したいこと:
怪しいと感じる曜日・時間:
相手の移動手段:
分かっている予定:
今ある記録:
連絡で避けたいこと(電話不可、郵送不可など):
予算面で聞きたいこと:
完璧な証拠を用意する必要はありません。知っている範囲を正確に伝える方が、不要な調査を避けやすくなります。
料金比較は「同じ条件」を伝えてから
A社には「一日いくらですか」、B社には「週末に一度だけ調べたい」と聞くと、数字を比べても意味が薄くなります。
なるべく同じ条件で相談します。
| 比較する項目 | 相談時に伝える内容 |
|---|---|
| 調べたい日時 | 例:金曜18時〜終電頃まで |
| 対象者の移動 | 車、電車、徒歩など分かる範囲 |
| 行動の傾向 | 帰宅が遅い曜日、出張日など |
| 受け取りたいもの | 報告書、写真、説明の機会など |
| 連絡の希望 | 電話、メール、郵送を避けたい等 |
同じ前提で見積もりを取ると、単価よりも総額と追加条件の違いが見えます。
契約前は、料金だけでなく書面を見る
警察庁は、探偵業者について、契約前に重要事項を書面で交付して説明し、契約後にも契約内容を明らかにする書面を交付する義務があると案内しています。
見積もりを見て迷った時は、次の点が書面で確認できるかを見てください。
- 調査の目的と範囲
- 時間・人数・料金の前提
- 実費と追加料金の条件
- 報告書の内容と提出時期
- 日程変更・キャンセルの扱い
-
連絡窓口と個人情報の扱い
「一日頼むべきか」で迷う時
一日分の調査が向くかは、怪しい日時がどれほど絞れているかで変わります。何も分からない状態で長時間を頼むより、相談時に「今ある情報で、何を確認できるか」を聞く方が先です。
依頼を急がせる説明や、総額が最後まで見えない説明には、その場で決めずに持ち帰る余地を作ってください。
見積もりで「一日で足りるか」を聞く方法
依頼側が自分で日数を決める必要はありません。相談時には、怪しい日時と目的を伝えたうえで、次のように聞いてみてください。
「この日時だけを見る場合、想定される調査時間はどのくらいですか?」
「一日で確認できない可能性があるなら、どの条件で追加日が必要になりますか?」
ここで、調査の目的と限界を説明してくれるかを見ます。「とりあえず長いプラン」を勧めるだけなら、なぜその時間が必要かをさらに確認してください。
家族に知られたくない時の費用以外の確認
調査費用だけを見ていると、連絡や資料の受け取り方を後回しにしがちです。家族と共有する電話・メール・郵便受けがあるなら、次も確認しておきましょう。
- 留守電やSMSを残すか
- メールの差出人名や件名をどうするか
- 報告書を紙で受け取るか、データで受け取るか
- 面談場所を指定できるか
料金が合っていても、連絡方法が自分の生活に合わなければ依頼しにくくなります。
よくある質問
探偵の一日料金は、人数込みですか?
事務所によって表示の方法が違います。必ず「何人で動く想定か」「料金はチーム全体か一人分か」を確認してください。
一時間料金が安い会社なら、総額も安いですか?
必ずしもそうとは限りません。最低時間、人数、実費、延長、報告書の扱いで総額は変わります。
無料相談だけで見積もりを聞いてもいいですか?
相談範囲は各社で異なりますが、契約前に総額や追加条件を確認することは大切です。その場で決めず、書面や見積もりを比較してください。
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