マッチングアプリで出会った相手が、実は既婚者だった。独身と書かれていた。真剣な交際の話もしていた。
そう分かった瞬間は、怒りだけでなく、恥ずかしさや自分を責める気持ちまで出てくることがあります。
けれど、相手が婚姻状況を偽っていたなら、それはあなたが見抜けなかったから起きた、という単純な話ではありません。
まずは、相手を追い詰める連絡やSNS投稿をする前に、何が分かっていて、これから何を知りたいのかを整理してください。
最初の24時間に優先したいこと
1. 会う予定があるなら、安全を先に考える
相手に既婚だと伝える前に会う約束がある、相手が怒りやすい、家や職場を知られているなど、不安がある時は一人で会って結論を出そうとしないでください。
予定を断るなら、詳しい説明を急いで送る必要はありません。「今日は都合が悪くなった」とだけ伝え、信頼できる人に状況を共有する方が安全なこともあります。
2. アプリのプロフィールとやり取りを保存する
相手が独身と表示していた箇所、年齢・居住地・自己紹介、結婚について質問した時の返答、会った日時、既婚と分かったきっかけを保存します。
スクリーンショットは、相手の名前だけを切り取るより、アプリ名、日時、前後の流れが分かる状態で残す方が、後から説明しやすくなります。
3. 事実と感情を別の欄に書く
「騙された」「許せない」という感情は自然です。ただ、通報や相談では、いつ何を見たかの方が伝わります。
事実:プロフィールの婚姻状況は未婚だった
事実:6月10日に『結婚していない』とメッセージがあった
事実:6月25日に既婚と分かった
感情:怒り、ショック、怖さ
今知りたいこと:今後連絡を続けるべきか/法的な不安があるか
すぐにしない方がよい行動
気持ちが強く揺れている時ほど、次の行動は控えてください。
- 相手の配偶者や家族へ直接連絡する
- 職場、友人、SNSのフォロワーに知らせる
- 相手のスマホ、SNS、クラウドに無断で入る
- 位置情報を追う、待ち伏せする
- アプリ上で個人情報を公開する
- 「証拠がある」と言って反応を見る
相手が既婚者だったことへの怒りがあっても、発信や確認方法によって別のトラブルになる可能性があります。特にアプリの口コミ欄やSNSでは、投稿が拡散・保存されることもあります。
相手へ連絡するなら、目的を決めてから
連絡するかどうかは、すぐに決めなくて構いません。連絡する場合も、何を聞きたいのかを一つに絞ると、長文の言い争いになりにくいです。
| 目的 | 短い伝え方の例 |
|---|---|
| 事実を確認したい | 「既婚と聞いた。プロフィールと説明が違う理由を確認したい」 |
| 連絡を終えたい | 「今後の連絡は控えてください」 |
| 記録を残したい | 「独身だと説明されていた経緯を、こちらでも整理しています」 |
| 話す時間を作りたい | 「感情的にやり取りしたくないので、後日あらためて確認します」 |
「絶対に許さない」「家族に全部言う」といった言葉は、今後の選択肢を狭めることがあります。送信前に一晩置くのも有効です。
アプリへの通報は、事実を短く並べる
多くのマッチングアプリには、違反報告や問い合わせの窓口があります。対応内容はサービスごとに異なるため、利用規約や通報画面を確認してください。
通報文では、感情を長く書くより、次の情報を簡潔に出す方が読み手に伝わりやすくなります。
- 相手の表示名、プロフィールの特徴
- 独身と表示・説明されていた箇所
- 既婚と分かった経緯
- 保存している画面の有無
- 現在も同様のプロフィールが表示されているか
通報した後に相手へ何度も連絡する必要はありません。アプリ側の対応と、自分が今後どうしたいかを分けて考えます。
既婚と知らずに付き合っていた場合
交際が続いていた、肉体関係があった、相手の配偶者から連絡が来たなど、法律上の不安が出てくる人もいます。
この場合は、独身だと信じた理由を示せる記録を整理してください。
- プロフィールの婚姻状況
- 独身だと言われたメッセージ
- 結婚観について話したやり取り
- 交際が始まった時期
- 既婚と知った日時ときっかけ
- その後の相手の説明
法テラスは、配偶者の不貞相手への慰謝料について、既婚と知っていたか、注意すれば知り得たかといった事情が関わると案内しています。あなたのケースでどうなるかは、ネットの体験談ではなく、弁護士に確認してください。
「自分が悪かったのか」と考えてしまう時
既婚者を見分けるための情報をすべて持っている人はいません。相手がプロフィールや会話で独身だと説明していたなら、信じた自分を一方的に責める必要はありません。
今できるのは、関係を続けるか、記録を残すか、相談先を探すかを、自分の安全と生活を優先して決めることです。感情を受け止めてくれる友人と、法的な判断をする専門家の役割は別です。どちらも必要になることがあります。
相談先を選ぶ目安
- 相手の行動や事実を確認したい:探偵への相談を検討
- 慰謝料、離婚、請求、相手方への対応が気になる:弁護士への相談を検討
- どこに相談すべきか分からない:法テラスなど案内窓口を確認
- 脅し、暴力、付きまといなどの危険がある:警察等の緊急相談を優先
探偵に相談する場合も、その場で契約を決める必要はありません。料金、追加条件、報告書、連絡方法を確認してから比較してください。
ブロックする前に、必要な画面だけ残す
相手との連絡を断ちたいなら、ブロックは有効な選択です。ただし、プロフィールや重要なやり取りが後で見られなくなる可能性があるため、先に必要な画面を保存してから行う方が落ち着いて判断できます。
保存したら、何度もプロフィールを見返さないことも大切です。相手の投稿やオンライン状況を追い続けると、不安が強くなりやすく、生活が止まってしまいます。
友人に話す時は、してほしいことを先に伝える
信頼できる人に相談するなら、「今は怒ってほしい」「連絡文を一緒に見てほしい」「今日は一人になりたくない」など、してほしいことを先に言うと助けを受け取りやすくなります。
相手を責める連絡を代わりに送ってもらうことではなく、自分が安全に判断できる状態を作ることを頼んでください。
よくある質問
マッチングアプリの既婚者は通報できますか?
サービスごとにルールと通報窓口があります。利用規約やアプリ内の案内を確認し、プロフィールとやり取りの事実を簡潔に伝えてください。
相手の奥さんに連絡してもいいですか?
感情のまま連絡すると状況が複雑になることがあります。法律上の不安があるなら、先に記録を整理し、弁護士へ相談してください。
既婚者だったと分かった後、会って話すべきですか?
安全に不安があるなら会う必要はありません。連絡を終える、第三者に相談する、後日に短く確認するなど、あなたが安全に選べる方法を優先してください。
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